2015年2月25日水曜日

【受験生応援】受験生身代わり企画 in よみうりランド ~バンジーで「落ちる」体感~


受験生にとって縁起が悪い言葉といえば「落ちる」、「滑る」、「転ぶ」。滑りたくも転びたくも落ちたくもないであろう受験生の身代わりとして何かできることはないのか。しかし雪国仙台では滑って転ぶなんて日常茶飯事。それならば残された選択肢は「落ちる」のみ。安全で合法的に、そして派手に落ちるならバンジージャンプしかない。
バンジージャンプを求め、筆者が見つけた目的地は東京都稲城市よみうりランド。高さ22mからバンジージャンプができる遊園地だ。大都会に赴くことに不安を感じたので、報道部のシティボーイ2人(高崎市出身T、八戸市出身N)に同行してもらった。

1月のとある土曜日、筆者たちは夜行バスで東京駅に向かった。そこから電車を乗り継いでよみうりランドへ。特に問題も起きず、開園前に到着することができた。たいへん順調である。バンジージャンプの前に乗ったジェットコースターも大いに楽しめた。
何もかもが上手くいき、筆者は大事なことを忘れていた。ジャングルジムの頂上にも登れないほどに自分が高いところが不得手なことを。そのことを思い出したのはバンジージャンプ用の鉄塔を上るための階段を上り始めたときであった。ジャンケンで一番手を勝ち取ったからには華麗に落ちなければならない。使命感はあったが、塔の頂上に近づくほど、ただただ恐怖心だけが増す。頂上で待っていた係のお姉さんの指示を一つずつゆっくりと実行していく。ときにはためらう様子を見せ、必死に「まだ心の準備ができていません」アピールをする。しかし、ジャンプ台からつま先を出し、両手を頭の後ろで組んだとき、お姉さんのカウントダウンが始まってしまった。「3、2、1、バンジー」の声に合わせて飛び立つのだ……。そのようなことができるはずもなかった。筆者は呟いた。「もう一度、お願いします」
心の準備をする暇もなく、二度目のカウントダウンが聞こえてきたので思い切って落ちてみた。地上に敷いてあるマットと自分との距離が近づいたり、離れたりする。怖いという感情が少しずつ怖かったに変わっていく。マットに着地したとき、もう二度と立ち上がれないような気がした。「落ちる」とは精神的にも肉体的にも辛いのだと筆者は学んだ。
続くT、Nはシティボーイらしくスムーズに落下してしまった。まるで筆者が一人でチキっていたようではないか。
何はともあれ、無事に受験生の身代わりとして落ちることができた。受験生には不安な日々がもうしばらく続く人もいるかもしれないが、晴れて東北大生になった暁には、素敵な人に出会って恋に落ちるもよし。報道部に入ってバンジージャンプで落ちるもよし。充実した学生生活を送ってもらいたい。

0 コメント :

コメントを投稿